米InktomiはOEM向けのWeb検索サービス「Inktomi Web Search 9」を米国時間11月20日,発表した。「アルゴリズム的な手法と編集機能を有する妥当性手法を組み合わせることで,ユーザーの意図をより的確に解釈し,正確かつ包括的な検索結果を提供できる」(Inktomi社)

 Inktomi Web Search 9では,アルゴリズム的手法と編集機能付き手法の組み合わせにより,検索エンジンの妥当性の客観的な判断が可能という。また同検索サービスのコンテンツ検出システムは,全インデックスを10日から14日ごとに更新し,顧客から料金を徴収する有料登録コンテンツに関しては48時間ごとに更新を行う。さらに,検索用データベースのサイズは毎月平均で15%ずつ増えており,現在30億ページ以上の文書を検索できるという。

 「こうした対応を行うことで,Inktomi Web Search 9はWeb検索の3大要素である“妥当性”,“情報の新鮮さ”,“検索用インデックスのサイズ”をすべて満足または凌駕している」(Inktomi社)

 Inktomi Web Search 9の主な機能は以下の通り。

・Smart Summaries:検索結果となったWebページのサマリーをわかりやすく表示するので,いちいちURLをクリックして内容を確認する手間が省ける。

・地域に対応したインデックス:Inktomi社のSearch Marketing Solutionsが,地域に対応したコンテンツを検索結果に表示するためのサービスを有料で提供する。対象地域は世界30カ所以上ある。ユーザーの住む地域に応じたコンテンツを提供できるので,企業は顧客満足度と売上高の向上につなげられる。

・スペリング修正機能:より正しい結果を得て検索作業の生産性を高めるため,検索キーワードのミススペルに対して修正候補を提供する。

・XMLインタフェース:WebサービスからInktomi Web Search 9を利用可能とする。ユーザーにカスタム化した検索インタフェースを提供したり,さまざまな表示方法で検索結果を返したりできる。

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