イメージ処理技術の米ScanSoftが米国時間3月26日に,AudioMining XMLスピーチ・インデクシング技術をもとにした新製品「AudioMining Development System」,「Dragon MediaIndexer」を発表した。両製品は,オーディオとビデオ・コンテンツにおけるテキスト検索を可能にする。

 今回発表された2製品は,同社の音声認識機能により,話されたすべての単語に対して自動的にXMLスピーチ・インデックスとタイムスタンプ・データをリッチ・メディア・ファイル内に作成する。そのため,オーディオとビデオ・コンテンツ内でテキスト・ベースのキーワードとフレーズを使って正確にスピーチ情報の検索と再生ができるようになる。

 両製品の概要は次の通り。
・ 「AudioMining Development System」
開発者は,WWW,商用,政府,カスタム・ソフトウエアに,XMLスピーチ・インデクシング,検索,正確な再生機能を組み込み可能になる。同システムは, WWW,コール・センター,コンテンツ管理,顧客関係管理,データベース,セキュリティ,トレーニング,ビデオ編集プログラムなどのアプリケーションなどにリッチ・メディア・アーカイブと検索機能を追加できる。XMLスピーチ・インデックス・データを作成する機能を通じて,ブロードキャスト,テレフォニ,アマチュア品質のスピーチ・コンテンツまでさまざまなアプリケーションに対応する。

・「Dragon MediaIndexer」
テープ,Microsoft Windows Media,RealMedia,その他普及している形式のデジタル・メディア・ファイルからXMLスピーチ・インデックス・データを作成する。これまで手動で行っていたスピーチのインデックス付けを自動的に行いカタログ化する。同製品は,技術を専門としないスタッフがWWWサイト,ブロードキャスト,企業または政府のアーカイブ向けの自動インデクシングとメディア・コンテンツのアーカイブを作成するために使用することを目的としている。

 両製品は,米語のオーディオとビデオ・コンテンツ向けのXMLスピーチ・インデクシングをサポートし32ビットMicrosoft Windowsオペレーティング・システムで動作する。両製品ともに60日以内に出荷が予定されている。「Dragon MediaIndexer」の価格は,インデックス・ワークステーションにつき1万5000ドル。「AudioMining Development System」の価格は,開発者ワークステーションにつき2万5000ドルから。システムで作成するアプリケーションの配備には,ランタイム・ライセンスが必要。

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