PCIバスの標準化を手がける非営利業界団体PCI-SIG(Special Interest Group)は新しいバス仕様「PCI-X 1066」の開発を開始すると米国時間11月13日,発表した。8.5Gバイト/秒以上でデータ転送が可能で,「PCI-X 266」「PCI-X 533」との互換性を維持するという。
PCI-X 1066では同期周波数を1066MHzに高めることで,8.5Gバイト/秒以上のデータ転送速度を実現する。これにより,「40 Gigabit Ethernetなど将来の運用にも対応できる」(PCI-SIG)
PCI-SIGは,データ転送速度の向上と下位互換性の確保のほかに,高度な電力管理機能,アイソクロナス・モードの対応,冗長パスの採用,モジュラ対応フォーム・ファクタなどをPCI-X 1066仕様に含めるかどうか検討を進めるという。
PCI-SIGのPCI-Xワークグループ会長のAlan Goodrum氏は,「PCI-Xのパラレル・アーキテクチャを拡張することで,バンド幅をさらに2倍にできるはずだ」と説明する。「PCI-X技術を拡張するメリットは,下位互換性と資産保護を心配する設計者などに対して,確実なロードマップを提示できることにある」(同氏)
なおPCI-SIGは,PCI-X 1066仕様の公開時期などについて明らかにしていない。
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