ネットワーキング,システム,光部品,半導体,コネクタ関連の企業9社が集まり,高速シリアル接続技術(バックプレーン技術)の標準化団体を設立した。「HSBI(High Speed Backplane Initiative)」と呼ぶ。9社が米国時間7月30日に明にしたもの。

 HSBIの設立メンバーは,米Agilent Technologies,米Cadence Systems,カナダGennum,米Intel,米Marvell Semiconductor,Mindspeed Technologies,米Texas Instruments,米Tyco Electronics,米Velio Communicationsの9社。このほか28社の企業が仕様策定作業に協力するという。

 HSBIの目的は,バックプレーン環境において,4.976~6.375Gビット/秒のデータの伝送速度を実現すること。2つのコネクタを含む伝送距離は最大30インチとなる。将来は,より高速な10Gビット/秒の実現も視野に入れているという。

 「HSBIはバックプレーン環境における高速データ伝送のソリューションを開発する。このため信号やプロトコルに関する各種の問題に取り組む」(HSBI)

 開発される仕様では基本的なI/O水準や性能水準を規定する。マルチ・プロトコルへの対応も目指し,さらに8b/10b,SONET/SDH,64B66Bの符号化スキーマにも取り組むという。

 HSBIでは,仕様の策定作業を2002年末までに完了するという計画を立てている。また仕様とともに,互換性試験の仕様も併せてリリースする予定である。

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