米Intel,米Compaq Computer,米Dell Computer,米IBM,米Microsoftと,PCIバスの標準化を手がける非営利業界団体PCI SIG(Special Interest Group)で構成するThe Arapahoe Work Groupは米国時間8月29日に,22社のIT関連企業が新たに参加したと発表した。

 サンノゼで開催中のIntel Developer Forum 2001 Fall(IDF)で明らかにしたもの。

 「Arapahoe」はIntel社などが第3世代I/O(3GIO)と呼ぶシリアルI/Oの技術仕様である。Intel社やPCI SIGなどのArapahoe推進企業/団体が2001年8月3日に,PCI後継の規格として採用することで合意に達していた

 今回Arapahoe Work Groupに参加した22社とは,3Com,3DLabs,Adaptec,Agilent,Altera,AMD,ASUSTeK,ATI Technologies,Emulex,Foxconn,LSI Logic,Molex,NEC,NVIDIA,Phoenix,Radisys,SMSC,ServerWorks,SiS,Tektronix,TI(Texas Instruments),Xilinxである。

 これについてPCI-SIGの会長であるRoger Tipley氏は,「これら主要企業からの支持を受けたことはこの技術が受け入れられ,現実的になったことの証明」とのコメントを発表した。さらに,「PCI-SIGがPCI技術のロードマップにシリアルI/Oを採用することを確認することにもなった。Arapahoeは今後数年でPCIとうまく調和していくと考えている」と続けた。

 推進企業はすでにArapahoe仕様のドラフト1.0版の開発に着手している。1.0版の完成後にPCI-SIGに提出し,PCI-SIGで最終的なレビューを行った後,一般公開する予定である。The Arapahoe Work Groupではドラフト1.0版を2002年の第1四半期にもPCI-SIGに提出できると見込んでいる。また最終仕様の承認は2002年半ば頃になるという。Arapahoeを採用した製品が市場に登場するのは2003年後半になるという。

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