米Compaq Computerが米国時間6月4日に,米Intelの「Pentium III Xeon」プロセサを搭載した8ウエイのサーバー「ProLiant DL760」と「同ML750」を発表した。ProLiant DL760はPCI-Xに対応する。チップセットはProfusionである。

 ProLiant DL760はProLiant 8500の後継機,ProLiant ML750はProLiant 8000の後継機である。CPUの動作周波数は700MHz。Intel社が動作周波数900MHzのPentium III Xeonを市場投入すると同時に,900MHz版搭載モデルを出荷する予定。

 PCI-Xは,既存のPCIとの互換性を維持しながら高速化を図った64ビット幅のバス。Gigabit Ethernet,Fibre Channel,Ultra3 SCSI,クラスタ接続など,帯域幅の広いアプリケーション向けにI/O能力を高めた。クロック周波数は133MHzで,データ転送速度は最高1Gバイト/秒である。

 ちなみにCompaq社は2000年12月12日に,既存のProLiant 8500をPCI-X対応にするPCI-X開発プラットフォームを発表している。

 ProLiant DL760のベンチマーク結果は,「Windows 2000 Advanced Server」上で米PeopleSoftの「PeopleSoft 8 Call Center」「Sales Force Automation」「Field Service」「Interaction Management」を走らせた場合,3万ユーザーに対して同時に対応できた。また米J.D. Edwardsのソフトウエア「OneWorld XE」を使った「e-Fulfillment」ベンチマークでは,1時間に42万1723件の注文を処理したという。

 ProLiant ML750と同DL760の詳細な情報はWWWサイトに掲載している。

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