次世代サーバーI/O「InfiniBand」の業界団体である米InfiniBand Trade Association(IBTA)が米国時間2月6日に,InfiniBandに対応したサーバー市場に関する調査結果を明らかにした。米IDCがIBTAの依頼を受けて調査を実施したもの。

 それによると,2004年におけるInfiniBand対応サーバーの台数は約500万台にのぼるという。

 「InfiniBandはサーバー市場で重要な要素になりつつある。既存の技術と組み合わせ,現在のインターネット・データ・センターが抱えるボトルネック解消を図ることができる」(IDC,Global Enterprise Server Solutions部門副社長のVernon Turner氏)。

 また,エントリ・サーバー(価格10万ドル未満)市場がInfiniBandの恩恵を大きく受けるとみる。

 InfiniBandは,次世代サーバ向けの入出力インタフェース。Gigabit Ethernetやディスク装置,サーバ間接続などに用いるシリアル通信ネットワークで,PCIバスの遅さを解消する。InfiniBandは,Intel社が主体となって開発していた「Next Generation I/O(NGIO)」と,米IBMや米Compaq Computer,米Hewlett-Packard(HP)が主導した「FutureI/O(FIO)」を統合したI/Oアーキテクチャである。1999年8月の統合当初は「System I/O」と呼ばれていた。

 IBTAは,1999年10月にIntel社が中心になって設立された業界団体。創設メンバはIntel社のほか,米Compaq Computer,米Dell Computer,米Hewlett-Packard,米IBM,米Microsoft,米Sun Microsystemsなど。

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