米Compaq Computerが次世代PCIバス「PCI-X」への移行を積極的に促す方針を打ち出した。PCI-X対応のLSIを開発する際に必要になる設計データなどを同社のサイトで提供する。サイトには,以下の三つの情報がアップされる。


 1)PCI-Xインタフェースに対応したLSIを開発するときに必要な設計データ(Verilog RTLのソース・コード)と設計ガイド。


 2)PCI-Xだけではなく,Future I/O,PCI,USBといった機能にも柔軟に対応できるモジュール構造のASICを設計するためのガイドライン


 3)PCI 2.2からPCI-Xに移行手順の詳細。


 PCI-Xは,64ビットのデータ・バス幅をもち,133MHzのクロック周波数で動かす入出力バスである。バースト転送モード時のデータ転送速度は最大1064Mバイト/秒で,既存のPCIバスの最大4倍と高い。当初はCompaq社のほか,米IBMと米HP(Hewlett-Packard)が仕様策定に着手したが,後にPCIの開発元である米Intelも開発に加わった。現在PCI-X
SIG(special interest group)には,米3Com, 米AMD(Advanced Micro Devices),米Adaptec,米Compaq Computer,米Dell Computer,米Gateway,
米HP(Hewlett-Packard), 米IBM, 米Intel, 米LSI Logic, 米Microsoft, 米Mylex,
米Novell, 米Phoenix Technologies,Reliance Computer, 米SCO,米TI(Texas
Instruments)が参加している。


 PCI
SIGは仕様作成の最終段階に入っており
,99年第3四半期には正式発表の運びになる予定である。来年早々にも製品への適用が可能になる。Compaq社は,PCI-Xを組み込んだサーバ・マシンとワークステーションを2000年前半に発表する予定である





[発表資料]