PCIバスの標準化を進める業界団体The Peripheral Component Interconnect Special Interest Group (PCI SIG)が,PCI-X 1.0版を正式にリリースした。メンバーによるレビューを30日間実施する。

 PCI-Xは,既存のPCIとの互換性を維持しながら高速化を図った64ビット幅のバス。Gigabit Ethernet,Fibre Channel,Ultra3 SCSI,高速グラフィックスなど,帯域幅の広いアプリ向けにI/O能力を高めた。クロック周波数は133MHzで,データ転送速度は最高1Gバイト/秒である。

 PCI-Xの当初のアプリケーションは,サーバやワークステーションに組みこむものとなる。なおサーバ向けの次世代I/Oとしては,米Intelと米Compaq Computer/米HP(Hewlett-Packard)/米IBMが「System I/O」の開発を進めている。Intel社が主導したNGIO(Next Generation I/O)とCompaq社などが進めていたFuture I/Oを統合した規格である。2001年の製品化を目指している。

 なおPCI-Xは当初,米Compaq Computerと米HP(Hewlett-Packard),米IBMが主体となって米Intel社抜きで仕様策定が始まったが,後にIntel社も加わった。