米国の大手書店Barnes & Nobleのオンライン事業Barnes & Noble.comが米国時間10月25日に，2002年第3四半期の決算を発表した。売上高は1億260万ドルで前年同期の9680万ドルと比べて5.9％増加。純損失は1750万ドル（1株当たり損失は11セント）で，前年同期の3830万ドル（同24セント）から54％回復した。「事前の予測である1株当たり損失12～14セントより少ない範囲にとどめた」（Barnes & Noble.com社）
消費者向けの書籍，音楽，ビデオ／DVD直販の売上高は9550万ドルで，前年同期比13.1％増加。一方企業向けの売上高は710万ドルで，同43％落ち込んだ。EBITDA（利子，税金，減価償却費控除前利益）は930万ドルの赤字。前年同期は2880万ドルの赤字だった。
粗利率は24％で，前年同期の21.9％から2.1ポイント上昇。営業損失は前年同期の3960万ドルから1780万ドルへと55％回復した。
「当期の業績には満足している。売上高が増加し，当初予測したより早く損失を縮小することができた。2003年にはEBITDAが収支トントンまたはわずかに黒字に転じる見込みだ」（Barnes & Noble.com社CEOのMarie Toulantis氏）
また，同社は2002年通年の見通しについても明らかにした。総売上高は4億ドル～4億2000万ドルの範囲，1株当たり純損失は48セント～49セントとみる。
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