「熱心な消費者と好景気により電子商取引は,過去5年間において年平均成長率97%で24億ドルから721億ドルに急成長した」。米Forrester Researchが米国時間8月28日に,米国における電子商取引の現状と将来に関する調査結果を発表した。

 この先5年間で,電子商取引の成長速度は落ちるが,それでも年平均成長率(CAGR)25%で拡大する。2007年には2180億ドルに達すると予測され,これは小売販売高全体の8%に該当する。

 また,現在米国でオンライン・ショッピングを行っている3650万世帯に加え,2007年までに2640万世帯が加わり,合計しておよそ6300万世帯がオンライン・ショッピングを行うと予測される。これは米国世帯全体の3分の2に該当する。

 この先5年間を分野別で見ると,旅行と電子機器部門などは成熟して成長速度は遅くなる。また晩成型の分野は,成長速度が速く,食品と飲料部門は,年平均成長率49%で成長して2007年までに182億ドルに達する。家庭製品部門は年間成長率42%成長し,2002年の73億ドルから2007年には420億ドルに成長する。また,花,カード,ギフト部門の年間成長率は41%で,2002年の9億5100万ドルが2007年には53億ドルに拡大すると見られる。

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