米Goldman Sachs,米Harris Interactive,米Nielsen//NetRatingsが米国時間1月7日に,2001年末における米国消費者のオンライン支出に関する調査結果を発表した。2001年の11月と12月の8週間における支出額の合計は138億ドルに達し,前年同期のそれを15%上回ったという。

 調査は,米Harris Interactive社傘下のeCommercePulseの協力を得て行ったもので,インターネット・ユーザー3万6000人を対象に実施した。

 それによると,消費者は2001年のホリデー・ショッピングの予算の13%をオンラインで消費したことがわかったという。また12月におけるオンライン支出額は,11月に比べ41%増となった。

 「オンライン支出は景気の減速にも関わらず増加した。しかし伸び率は過去と比べて控えめなものになった」(Harris Interactive社eコマース担当ディレクタのLori Iventosch-James氏)

 11月後半から12月前半にかけての4週間におけるオンライン支出額は90億ドルに達し,ホリデー・シーズン全体のオンライン支出額の65%を占めた。なおピークは12月の第1週だった。またインターネット・ユーザーの20%がオンライン・ショッピングを行ったこともわかった。

 ホリデー・シーズン中の顧客満足度も向上しているという。「満足している」とした回答者が86%あったほか,「前年同時期より満足度が向上した」とする回答が24%あったという。

■表  週別のオンライン売上高と米国オンライン消費者の割合

             オンライン売上高    オンライン消費者の割合
            (単位:100万ドル)

11/3~11/9           $1,069                   14%
11/10~11/16           $857                   12%
11/17~11/23         $2,041                   16%
11/24~11/30         $1,740                   18%
12/1~12/7           $2,593                   20%
12/8~12/14          $2,629                   18%
12/15~12/21         $1,615                   17%
12/22~12/28         $1,220                   13%

出典: Source: Goldman Sachs社,Harris Interactive社,Nielsen//NetRatings社(2001年12月)

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