富士写真フイルムの米国法人Fuji Photo Film U.S.A.は米国時間10月1日,オンライン学習サイト「Data Storage University(DSU)」(www.datastorageuniversity.com)の開設を発表した。データ・ストレージ技術とそれを利用した企業や個人向けアプリケーションに関して学ぶための環境を提供し,「“データ・ストレージ・アーキテクト”を養成する」(Fuji Photo Film U.S.A.社)としている。

 DSUでは,消費者,ITプロフェッショナル,業界ウオッチャ,コンピュータ製品リセラーなどが,直感的な手法でデジタル・データ,画像,ビデオ,オーディオの保存について学習することが可能。ストレージに関するコンテンツ,インタラクティブ研究所,ワークショップなどを提供する。

 DSUはFuji Photo Film U.S.A.社のComputer Products Division部門が計画し,開発した。同部門マーケティング担当ディレクタのScott McNulty氏は,「ZipディスクからMP3プレーヤ,Super DLTテープ,WANサーバーなど,多種多様のデータ・ストレージ製品が存在し,またデジタル・エンターテインメントの人気が高まっていることから,ユーザーの教育が不可欠だと考えた」と述べた。「DSUでは,画像満載のPowerPointファイルをZipディスクに保存したり,MP3音楽をフラッシュ・メモリー・カードに記録するといった実生活における日常的なストレージについて,簡潔な言葉で説明する」(同氏)

 DSUの主な内容は以下の通り。

・認定プログラム:1週間コースの認定プログラム。参加者はコース修了後に「Data Storage Architects(DSA)」または「Data Storage Resellers(DSR)」の認定を受ける。

・アプリケーション別研究所:デジタル画像,デジタル・オーディオ,デジタル・ビデオ,大容量ストレージなどの各アプリケーションに関する研究所で,圧縮による画質の変化やサウンドをバイナリ変換する方法などを学習できる。

・DSUリソース・センターと「Converse」フォーラム:Converseフォーラムでは,専用チャット・ルームや掲示板でストレージに関する問題を話し合えるようにする。DSUで学習を修了したユーザーは,DSU独自の解析ツールを利用することができる。

◎関連記事
米EMCと米オラクル,ストレージ・ネットワーク関連の共同サービス・センター「Oracle and EMC JSC」を開設
米オラクルがハードウエアでデータを保護する新構想「HARD」を発表
米IBMがストレージ・ソフトのロードマップを発表,「ストレージ・ネットワークに知性を与える」
2001年の世界ストレージ管理ソフト市場,米EMCが首位を維持
「ストレージ・サービスの世界市場,2005年には2001年の1.6倍に」と米データクエスト
「2002年ストレージ市場は大きな成長はなし。ただしSAN/NASは健闘」,米企業の調査
「SAN機器の世界市場,2007年には10倍以上の840億ドル規模へ」,米調査
「2006年のストレージ・ソフト市場は2001年の2倍以上に拡大」,米IDCの調査

[発表資料へ]