米Oracleが米国時間11月5日に,ハードウエア・レベルでデータ破壊を防ぐことにより企業の高度なデータ保全性を支援する「ハードウエア支援(HARD: Hardware Assisted Resilient Data)」構想を明らかにした。HARD構想は,データ破壊を防御するいくつかの技術を記憶装置に直接組み込むというもの。同社の記憶装置パートナーたちがデータ損失を防ぐ同社の構想に賛同を表明している。

 具体的な技術は説明されていないが,記憶装置のOracleデータベースのデータの妥当性を検証して,記憶装置に書き込む前にデータ破壊を検出して削除するものである。

 「データ破壊が発生してから修正するよりも,データ破壊そのものを防御する方が得策である。OracleのHARD構想は,データを破壊し多くの時間と経費を消費するソフトウエアとハードウエアのエラーを取り除くようにデザインされている」(同社データベース製品マーケティング副社長のRobert Shimp氏)

 HARD構想は,ストレージ業界とOracleパートナーから支持を受けている。米EMCを始めとしてFujitsu,米Hewlett Packard,Hitachi,NEC,米Sun,米VERITASがサポートしている。

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