米EMC,米Cisco Systems,米Oracleが米国時間10月4日に,「ECOstructure (EMC/Cisco/Oracle Infrastructure)」で提供するソリューションを拡充したことを明らかにした。3社がサンフランシスコで開催中の「Oracle OpenWorld 2000」で発表したもの。

 ECOstructureはEMC社,Cisco社,Oracle社が今年4月に行った提携で生まれた。3社が技術や製品を持ち寄り,可用性の高いe-businessインフラ構築の簡易化や高速化を支援する技術の統合とツールの提供を目的としている。具体的には,Oracle社の「Oracle8i」「Oracle Parallel Server」「Oracle Application Server」,EMC社の「Symmetrix Enterprise Storage」システムとソフトウエア,Cisco社の「Cisco 7000 Seriesルータ」「Catalyst 6000ファミリ・スイッチ」「Cisco LocalDirector」「Cisco Cache Engine」「Cisco Secure PIXファイアウォール」などをベースとする。

 今回3社は,e-businessインフラの可用性向上のための「Recovery」をリリースした。Recoveryはすでにリリース済みの「Resilient」をベースにする。Recoveryでは,サーバ間のフェールオーバーとフェールバック機能に関する統合ソリューションとベスト・プラクティスの提供を行う。停電によるダウンタイムを短縮し,データ損失を防ぐ。ちなみにResilientは,ネットワーク,ストレージ,ソフトウエア・ソリューションの実装,運営,サポートに関するベスト・プラクティスや参照例を提供するもの。リリース以来,6000件以上の登録を受けたという。

 Recoveryの内容はhttp://www.eECOstructure.comからダウンロードで入手することができる。

 またEMC社,Cisco社,Oracle社は,二つのインテグレーション・センター「Centers of Excellence」を英国と日本で今年中に開設する予定であることも明らかにした。すでにRedwood Shoresには共同の開発センターを開設している。Cap Gemini Ernst & Young U.S. LLCがシステム・インテグレータのパートナ企業としてECOstructureに加わる予定であるという。

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