米Yankee Groupが米国時間9月16日,「2006年末までに,米国の携帯電話ユーザー数は50%増加して2億人に達する」との予測分析を発表した。また携帯電話を用いた通話が,個人による通話時間の50%以上を占めるようになるという。

 Yankee Group社Wireless/Mobile Research部門担当のKeith Mallinson氏は,「携帯電話市場は2006年までに1100億ドル規模に達する見通しだが,そのうち約半分の500億ドルは有線から無線へ移行するユーザーが創出するだろう」と予測した。また同氏は,「有線電話を一切使わず,携帯電話だけを利用するユーザーが全体の3%を占めている。しかし今後,市場の成長をけん引するのは,有線電話を所有しつつ携帯電話をより頻繁に利用するようになるユーザーである」と説明した。

 2002年第3四半期時点で,米国における個人通話時間(ビジネス上の通話は含まない)の約30%は携帯電話を利用したものである。2003年までに,携帯電話による通話が占める割合は50%以上に増える見通しだ。

 今後市場は拡大するが,価格競争の激化に伴い,小規模な無線キャリアは買収や倒産の憂き目にあう。また,大規模な無線キャリアが安定した収益を得られるようになるまで,少なくとも大手2社が淘汰されることになる。

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