米Verizon Wirelessが米国時間7月24日に,「30~40才の女性の87%は,ショート・メッセージング・サービス(SMS)によって,家庭および仕事のコミュニケーションを向上できると感じている」などとする調査結果を発表した。

 この調査は,Verizon Wireless社が米Penn Schoen and Berland Associatesに依頼して行ったもの。2002年3月に,テキスト・メッセージングについて知っている15~40才のインターネットおよび携帯電話ユーザーを対象にアンケートを実施した。

 SMSは,欧州やアジアで大きな成功をすでに収めている。米国ではようやく普及し始めたばかりで,業界アナリストは「無線メッセージングを利用するユーザーは2001年の140万人から,2004年には1500万人へと急増する。

 米国人のコミュニケーション方法はモバイル・コミュニケーションによって大きく変化している。携帯電話によって「仕事のやり方や友人とのコミュニケーション方法が大きく変わった」という回答者は92%以上に達した。「SMSによって携帯電話はさらに便利になる」と考える回答者は89%にのぼった。

 女性の多くが,SMSを利用して複数のことを同時に行いたいと考えている。「通話中に同じ電話機でテキスト・メッセージを送信できればなお便利」と考える女性回答者は80%。また,多くの女性がSMSによって,仕事,家事,人づき合いを,効率よくこなせるようになると考える一方で,あまり変わらないコミュニケーション習慣もあることがわかった。30才以上の女性で,SMSを活用して「家族とより頻繁に連絡をとる」という回答者は83%にのぼったが,「親戚とより頻繁に連絡をとる」という回答者はわずか53%だった。

 SMSによって,携帯電話を使用する際のマナーが向上することを期待する回答者も多い。「携帯電話でプライベートな内容の会話を大声で話している人を見かけたことがある」という回答者は87%。テキスト・メッセージングによって,「不適切な携帯電話の利用が減る」と考える回答者は88%に達した。

 その他の主な調査結果は次の通り。

 ・テキスト・メッセージングの利用頻度が高い場所は「映画館」(58%),「スポーツ観戦中や演奏会の鑑賞中」(41%),「授業中や講義中」(39%)などである。

 ・テキスト・メッセージングの送受信において,「スピードが重要」という回答者は92%に達した。

 ・頻繁に領される決まり文句の省略形や顔文字は,スマイリー・マークの「:)」(78%),「BRB(Be Right Back)」(66%),「LUV(Love)」(44%),「TTYL(Talk To You Later)」(39%)などだった。

 ・SMSの用途として,「電子メール」(81%),「天気予報」(52%),「交通情報」(44%),「最新ニュース」(41%)などがあげられた。

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