米国の調査会社であるStrategy Analyticsが,携帯電話をはじめとする小型インターネット端末の市場を調査した結果を米国時間8月17日に明らかにした。小型インターネット端末には,基本的なWWWブラウザを装備した携帯電話,スマートフォン,ハンドヘルド・コンピュータ,第3世代携帯電話(次世代マルチメディアフォンと呼んでいる)が含まれている。

 小型インターネット端末の市場は,2000年の100億ドルから2005年には730億ドル規模と7倍以上に急成長するとStrategy Analytics社は予測する。

 「小型インターネット端末の市場は,ビジネス用途から火がついた。しかし,今後の市場で重要な地位を占めるのはコンシューマ向けである。友人や家族とコミュニケーションをとるツールとして,あるいはエンターテインメント機器として使われるようになる。小型インターネット端末のデザインや価格は,こうしたコンシューマのニーズに応えていかなければならない」(Strategy Analytics社のアナリストNitesh Patel氏)。

 市場を牽引するのは,基本的なWWWブラウザを組み込んだ携帯電話である。2005年の時点で,売上高の60%,出荷台数の70%を占めるとStrategy Analytics社はみている。

 「使って楽しいかどうか,プライベートやビジネスで利用する上で使い勝手に優れているかどうかが,市場シェアを大きく左右する要因となる」(Patel氏)。

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