米Strategy Analyticsが米国時間10月11日に,「携帯電話ユーザーでニーズが高い付加価値サービスは,mコマースと音声で指示を出すサービス」との調査結果を明らかにした。

 西欧で普及している携帯電話の付加価値サービスは,ショート・メッセージング・サービス(SMS)が73%,ボイスメールが69%,着信音とアイコンのダウンロードが24%。米国ではボイスメールが首位で60%,SMS送信とWAPサービスはそれぞれ10%未満だった。

 米国で最も興味を持たれたのは音声で指示を出すサービス。2位に大差をつけ30%の回答者が興味を示した。西欧では企業ユーザーの20%が無線ビデオ会議に興味をもっているが,このサービスに月額10ドルを払うつもりはないという。

 オーディオとビデオのアプリケーションは,ほとんどの顧客層がすぐに欲しいものではないと回答した。この分野にもっとも興味を持つのは若年層だが,サービス料金を支払うのが困難だとしている。

 「米国と欧州で,携帯電話に対する見方が大きく異なる。米国では,データ通信ツールとしてではなく,音声ツールと位置づけられている。欧州では,コンテンツを受け取るツールとして認識され始めている」(上級アナリストのNitesh Patel氏)。

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