米Sprintが米国時間3月14日に,ショート・メッセージング・システム「Sprint PCS Short Mail」を拡張すると発表した。「Intercarrier Messaging」と呼ぶ新機能を提供し,ほかの通信事業者のサービスを利用しているユーザーに対しても,メッセージを送信できるようにする。2002年4月1日から提供を始める。

 Sprint社の機器のほか,デスクトップ・パソコンからもアクセスや管理が行える。主な機能は次の通り。

・送信一覧の作成
・よく使う電話番号を記載するアドレス帳の作成/保存
・頻繁に送るメッセージをいちいち入力しないで済ませる定型文機能。定型文とそのほかの文章やアイコンを組み合わせる機能
・メッセージの表現力を向上させる豊富なアイコン
・送信一覧やアドレス帳に記載された宛て先へのメッセージ転送
・特定の送信者に対する受け取り拒否,メッセージの削除,メッセージ履歴の読み込みといったメッセージ制御機能

 Sprint社のIntercarrier Messagingは,米MobileSpringと米Illuminetの共同で提供する。なお,ほかの通信事業者を使用しているユーザがメッセージを受け取った場合,返信できるかどうかはそのユーザーの利用しているサービス・プロバイダによって異なるという。

◎関連記事
「ケータイで会社のメールやデータを使えます」,米スプリントが企業向け新サービスを発表
米HPと米Sprintが携帯電話機使った企業電子メール・サービスで提携
米スプリントと英ヴァージンが携帯電話サービスで合弁,「若者がターゲット」
米スプリント,3G携帯電話機をJ2ME対応に,第3世代サービスの開始は来年半ば
米HPと米Sprintが携帯電話機使った企業電子メール・サービスで提携
「マルチメディア・メッセージングが欧州のモバイル市場をけん引」と米ヤンキー
携帯電話向け付加価値サービス,米国と欧州で認識の違いがクッキリ
Wireless Villageがモバイル向けIMPSの仕様第1版を発表

[発表資料へ]