米Yankee Groupが米国時間10月31日に,モバイル電子商取引(mコマース)に関する調査結果を明らかにした。2006年までに米国の携帯電話ユーザーの5000万人が有料コンテンツ,商品,サービス料金の支払いに携帯電話を利用するという。これは米国人口の17%にあたり,携帯電話ユーザー全体の26%に該当する。

 調査結果によれば,これら支払いに携帯電話を利用する5000万人の携帯電話ユーザーは,mコマースでおよそ150億ドルを出費するという。通信事業者がmコマースによる商品の売り上げから受け取るマージン(3%~50%)によって異なるが,150億ドルの売り上げにより2006年までにユーザー1人あたりの月間売り上げが0.20~3.00ドル増加すると予測される。

 2006年までにmコマースは複数の支払方法(現金ではない電子的な支払い)の中で約2~3%を占めるまでに成長する。Yankee Groupは,通信事業者が1回1~2ドル程度の小額の決済を数回分まとめて月々の電話料金と一緒に請求するマイクロビリングを積極的に取り入れていけば,さらにシェアを拡大することができる,としている。

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