米eMarketerが米国時間7月31日に,100社を超える調査機関からのデータを集めたインターネット利用実態に関するレポートを発表した。世界的にインターネット利用者数は増加するが,不安定な経済状況を反映して「消費者の財布のヒモは固い」。

 「BtoC市場の減速は,特にmコマースによる売り上げ増を頼りにしていた欧州の小売り業者とモバイル事業者を悩ませている。消費者はメッセージングと電子メール以外での携帯電話の利用に冷静な態度をとっている。電子商取引の将来的な成長はBtoB部門によって牽引される。2004年までに全電子商取引の87%を占め,2兆8000億ドルに達するするだろう」(シニア・アナリストのNevin Cohen氏)。

 一方で,景気低迷にもかかわらず世界的にインターネットの利用者は増えている。ユーザー数は年率28%で増加し,2004年には6億4000万人に達する予測する。首位は成人インターネット・ユーザーが1億人を超える米国。北欧でのオンライン化が進み,スウェーデンなどでは人口の65%がインターネットに接続しているという。

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