米IDCは米国時間9月12日,XMLサーバー・ソフトウエアの世界市場に関して調査した結果を発表した。同市場は引き続き急速に成長し,2006年には35億ドル規模に達するという。ちなみに2000年から2001年にかけて,同市場は163.8%もの成長を遂げた。

 「XML関連製品の開発を手がけるベンダーは,景気の回復とともに顧客を獲得し,新たな事業機会をつかむことができるだろう。IT予算が制限される中,2001年に急成長したという事実は,2006年までXMLサーバー・ソフトウエア市場の見通しが明るいことを示している」(IDC,Java and XML for eBusinessサービス部門調査マネージャのSusan Funke氏)

 XMLサーバー・ソフトウエア市場はXML対応データベース,ネイティブXMLデータベース・サーバー,XMLアプリケーション・サーバー,XMLコンテンツ・サーバーなどのカテゴリに分けられる。XML対応データベースおよびサーバー分野が2003年から市場で影響力を持つようになり,2006年にはリレーショナル・データベース分野がXMLサーバー・ソフトウエア市場の最大カテゴリとなる。

 また,XMLデータベース,アプリケーション,コンテンツ・サーバーは,eビジネス・プラットフォーム導入に向けたインテグレーション簡素化を実現する機能が強みとなり,大幅な成長を続ける見込みである。

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