米Intelが米国時間9月11日に,動作周波数2.80GHzと2.60GHzの「Xeon」を発表した。512Kバイトのレベル2キャッシュを備え,2ウエイ構成のサーバーおよびワークステーションに向ける。0.13μmルールの半導体技術で製造する。Intel社では両プロセサを「予定よりも1四半期早く出荷できる」と説明している。
「当社は予定より早く設計/製造を進め,多くのOEMやチャネル・ディストリビュータがXeonプロセサ・ベースのシステムを9月11日の週から出荷する見込みだ」(Intel社エンタプライズ・プロセサ・マーケティング担当ディレクタのLisa Hambrick氏)
Xeonプロセサを1個搭載するワークステーション用には「Intel 860」チップセット,2ウエイ・サーバー用には「Intel E7500」チップセットを用意する。860はRDRAMメモリーに対応し,専用のAGP 4Xポートを備え,「高性能ワークステーションに必要なグラフィックスをサポートする」(同社)
Xeonプロセサの1000個ロット時の単価は,2.80GHz版が562ドル,2.60GHz版が433ドル。
またIntel社上級副社長のMike Fisterは,Intel Developer Forum(IDF)の基調講演のなかで,2002年第4四半期にXeonプロセサの新版と共にリリースする企業向け製品として,単一プロセサ・ワークステーション用チップセット「Granite Bay」と,デュアル・プロセサ・ワークステーション用チップセット「Placer」について明らかにした(いずれも開発コード名)。
両チップセットとも,クロック周波数533MHzのシステム・バス(FSB),デュアル・チャネルDDR 266メモリー,AGP 8Xに対応する。
さらに同社は同日,RAIDコントローラの新版を発表した。各製品の仕様などは以下の通り。
・「Intel RAID Controller SRCZCR」:Ultra160,Ultra320 SCSI,Serial ATAに対応する。9月末発売の予定。価格は250ドル。
・「Intel RAID Controller SRCU42L」:2チャンネルのUltra320-SCSIに対応する。9月末発売の予定。価格は475ドル。
・「Intel RAID Controller SRCS14L」:Serial ATAを4ポート備える。各ポートに対する同時アクセスが可能。2002年代4四半期に発売する予定。価格は299ドル。
・「Intel RAID Controller SRCFC22/M/C」:2Gbpsファイバ・チャネルに対応する。デュアルループ構成時に,最大252台の機器の接続が可能。2002年代4四半期に発売する予定。価格はSRCFC22Mが1550ドル,SRCFC22Cが2050ドル。
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