米Intelが米国時間4月23日に,動作周波数2.4GHzの「Xeon」を発表した。2ウエイ構成のサーバーおよびワークステーションに向ける。

 2.4GHz版Xeonは512Kバイトの2次キャッシュを備える。0.13μmルールの半導体技術で製造する。マイクロアーキテクチャ「NetBurst」を採用。1基のCPUを仮想的に2基のCPUとして動作させる「Hyper Threading」技術を取り入れている。2ウエイ構成のサーバー向けには「E7500」チップセット,2ウエイ構成のワークステーション向けには「860」チップセットを用意する。

 Intel E7500チップセットはDDRメモリーをサポートし,従来のSDRAMプラットフォームと比べて2倍のメモリ帯域幅を提供する。メモリー・アクセスの高速化により,プラットフォームのパフォーマンス,I/O中心のサーバー・アプリケーションのパフォーマンスを向上する。

 なおIntel社によると,米Compaq Computer,米Dell Computer,米Gateway,米Hewlett-Packard,米IBM,米SuperMicroなどのメーカーが,2.4GHz版のXeonを搭載した製品を今後数カ月以内に出荷する予定だという。

 2.4GHz版のXeonは1000個ロット時の価格が615ドル。

 「1個ないし2個のプロセサを搭載したフロントエンドおよび汎用インターネット・サーバーをe-business向けに導入する企業が増えている。WWWホスティングやデータ・キャッシング,検索エンジン,セキュリティ,ストリーミング・メディア・アプリケーションなどに利用している。コスト効率の良いIntel社製プロセサを搭載したサーバーは,複数のサーバーを追加してインフラを拡張する“スケール・アウト”のトレンドに対応する」(Intel社)

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