米Sybaseが米国時間8月6日,AIXとHP-UXに対応した企業向けアプリケーション・サーバー「EAServer 4.1」を発表した。「Java 2 Platform Enterprise Edition(J2EE)1.3」をサポートする。「AIXおよびHP-UX対応のEAServer 4.1は,Sybase社のJ2EE技術への支持を示すもの。特定のベンダーに依存しない開発と実装環境を提供する」(Sybase社)としている。

 「経済が低迷している現状で,これまで十分に活用していなかったハードウエアを利用してコストを削減することに目を向ける顧客が増えている。ITマネージャにとって重要な条件は,アプリケーション・サーバーなどのインフラ・ソフトウエアがあらゆるプラットフォームで動作し,混在するコンピューティング環境にアプリケーションを導入できるということ」(Sybase社)

 EAServer 4.1は包括的なセキュリティ・モデルを提供し,顧客が安全な企業向けWebサービスを提供できるようにする。シングル・サインオン,ロール・ベースのアクセス制御,SBO(secure business objects)などの機能を備える。また,「Web Services Toolkit」(SOAP,UDDI,WSDL対応)や「Message Bridge for Java」などが含まれる。Web Services ToolkitはJavaで記述されたビジネス・ロジックやWebサービスの利用を可能にする。Message Bridge for Javaでは,開発者は無規約のXML-Javaソリューションを利用して開発を行うことができる。

 EAServer 4.1では,JavaやC/C++,COM,PowerBuilderで記述されたビジネス・コンポーネントを利用できるほか,Borland JBuilder,CocoBase Enterprise O/R,GNU EMACS,Sybase PowerBuilder,PowerDesigner,PowerJ ,Together Control Center,WebGain VisualCafeといったJava開発環境をサポートする。

 EAServer 4.1はすでに利用可能。開発者向けの「Developer Edition」はSybase社Webサイトから無償でダウンロードできる。

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