米Sybaseが米国時間1月14日に,企業向けアプリケーション・サーバーの新版「EAServer 4.1」を発表した。J2EE 1.3をサポートし,C/C++,PowerBuilder,COMに対応する。

 「EAServer 4.1はITマネージャに,安全な企業向けWebサービスを素速く構築・導入するために必要なツールを提供する」(Sybase社e-Business Division部門ジェネラルマネージャ兼上級バイス・プレジデントのBilly Ho氏)

 EAServer 4.1には「Web Services Toolkit」(SOAP,UDDI,WSDL対応)や,「Message Bridge for Java」などが含まれる。Web Services ToolkitはJavaで記述されたビジネス・ロジックやWebサービスの利用を可能にする。Message Bridge for Javaでは,開発者は無規約のXML-Javaソリューションを利用して開発を行うことができる。

 EAServer 4.1はJavaやC/C++,COM,PowerBuilderで記述されたビジネス・コンポーネントを利用できるほか,Borland JBuilder,CocoBase Enterprise O/R,GNU EMACS,Sybase PowerBuilder,PowerDesigner,PowerJ ,Together Control Center,WebGain VisualCafeといったJava開発環境をサポートする。

 また,「EAServer 4.1はセキュリティ機能の面でも企業の要求に応える」と,Sybase社は説明する。複数のアプリケーションによるビジネス・ロジックを自己記述型サービスにカプセル化する手法や,シングル・サインオン,ロール・ベースのアクセス制御,SBO(secure business objects)などの機能を備える。

 EAServer 4.1は第1四半期中にリリースを開始する。価格は「Advanced
Edition」が7500ドルから。「Developer Edition」はWWWサイトで無償配布する。

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