米Sun Microsystemsが米国時間12月17日に,「Java XML Pack」をただちにリリースすると発表した。Java XML Packは,JavaからXMLドキュメントを扱うためのAPIをひとまとめにしたもの。

 以前同社が「JAX Pack」と呼んでいたものである。同社のWWWサイト(http://java.sun.com/xml/downloads/javaxmlpack.html)でダウンロードによる提供をはじめる。

 以下のAPI群が含まれる。

・Java API for XML Processing (JAXP)
・Java Architecture for XML Binding (JAXB)
・Java API for XML Messaging (JAXM)
・Java API for XML-based RPC (JAX-RPC)
・Java API for XML Registries (JAXR)

 なお米メディア(InfoWorld)の報道によると,Sun社は,2001年8月から,J2EE 1.2とJ2EE 1.3向けの早期アクセス版を提供していた。今回のバージョンは,「J2EE(Java 2 Enterprise Edition)認定プロセスを経た初の技術」(Sun社)。

 Java XML Packは,「常に最新のXML技術が利用できるよう3カ月ごとに更新する」(Sun社)。その製品版と早期アクセス版の両方で,その時点で公開されている最新のXML対応Java APIとXML/Webサービス標準技術を提供していく。これにより,「文書処理,メッセージング(データ交換),データ結合,RPC(Remote Pprocedure Calls),レジストレーション,デスクリプション,ディスカバリなどの各種サービスをサポートしていく」(Sun社)。

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