米VERITAS Softwareは米国時間7月29日,クラスタリング・ソフトウエア「VERITAS Cluster Server」とNASソフトウエア「VERITAS ServPoint」のLinux対応版を発表した。

 「大規模企業がLinuxプラットフォームを用いてストレージ管理コストを削減することにますます関心をよせていることから,VERITAS社はUNIXやWindows対応の企業ストレージ管理ソリューションで提供している能力をLinuxプラットフォームにも拡張する」(VERITAS社)

 Linux対応版のVERITAS Cluster Serverは,Linuxベースの企業環境におけるアプリケーションの可用性とワークロード管理能力を高める。Linux対応版のVERITAS ServPointは,業界標準規格に対応したハードウエアをNASファイル・サーバーとして機能させ,ストレージ管理を簡素化する。Linux対応Cluster ServerとServPointは,米Red Hatの「Red Hat Advanced Server」に対応する。

 またVERITAS社は,Linuxの取り組みに関して米Oracle,米Dell Computer,米Hewlett-Packard(HP),米IBM,米Intelとの提携関係についても明らかにした。2003年には,Oracle社のLinux対応「Oracle9i Real Application Clusters」向けのストレージおよびクラスタリング管理ソフトウエアをリリースする。また,IBM社のLinux搭載サーバー「eServer xSeries」に,「VERITAS Cluster Server」「VERITAS Foundation Suite」「VERITAS NetBackup」を対応させる予定である。

 ちなみに米Giga Information Groupの調査によると,Linuxサーバー市場は2002年の25億ドル規模から2007年には150億ドル規模に拡大するという。

◎関連記事
米ベリタス,「Windows 2000」サーバー向けストレージ管理ソフト群を発表
米ベリタスがWindows搭載単機能サーバー向けデータ保護ソフトを発表
米IBMと米ベリタスが共同ストレージ管理ソリューションで提携
「必要な分だけコンピューティング能力を購入」,米IBMがユーティリティ・モデルのLinuxサービスを発表
米IBM,Linux用eビジネス・ソリューション・プラットフォームを発表,中小企業の導入を支援
2001年の世界ストレージ管理ソフト市場,米EMCが首位を維持
Linux推進団体OSDLが開発者向けにテスト環境を提供,企業でのLinux普及を目指す
「2004年にはLinuxが高性能コンピューティング市場で勢力を拡大」,米アバディーンの調査

[発表資料(1)]
[発表資料(2)]