米VERITAS Softwareが米国時間12月11日に,ストレージ管理ソリューションの提供で米IBMと提携を結んだと発表した。「異なる複数のベンダーによる製品で構成した複雑なストレージ環境に向けたソリューション」(VERITAS社)だという。
提携のもと,IBM社のIBM Global ServicesはVERITAS社の製品を,主要プラットフォーム(AIX,Linux,Solaris,HP-UX,Windowsなど)に対応したデータ・インフラ・サービスに取り入れる。両社共同の顧客に向けて,特定のニーズに応じたコンサルティング,実装やサポート,保守サービスを提供する。
IBM Global Serviceの顧客は,VERITAS社製ソフトウエアの機能を利用できる。災害復旧,データ保護,ストレージ・バーチャライゼーション,SANといったストレージ管理機能を提供する。IBM Global ServiceはVERITAS社のソフトウエアを用いてデータ・インフラ・サービスを拡充し,電子商取引,バックアップと復旧,可用性向上,IT最適化,セキュリティなどの分野に向ける。
VERITAS社とIBM社の提携は,段階的に展開する予定である。まずは米国,カナダ,中南米で共同ソリューションの提供を直ちに開始する。欧州とアジア太平洋地域でも順次利用可能にする。
両社は世界市場における共同ソリューションの販売とマーケティングに関しても協力体制を敷く。
ちなみに米IDCの調査によると,世界のストレージ・ソフトウエア市場は2005年に107億ドル規模に成長するという。
◎関連記事
■米HPがストレージ管理のソリューションやサービスを発表
■米コンパック米EMCがストレージ・システム用APIをクロス・ライセンス契約
■米IBMがNASやiSCSI対応など中規模企業向けネットワーク・ストレージ製品を強化
■「ストレージ管理ソフトをライバルの製品にも対応」,米EMCが新戦略“AutoIS"
■HPがストレージ・ネットワーク実装/管理ソフトのStorageAppsを買収,iSCSI製品計画も明らかに
■ストレージ業界団体SNIA,iSCSI技術の普及促進を図るグループを設置
■「ストレージ管理ソフトの世界市場は2005年に現在の3倍」と米データクエスト
■2000年ストレージ管理ソフト市場,首位米EMCがシェア拡大,米IBMは3位転落
[発表資料へ]