米IDCが米国時間7月25日に,モバイル・ミドルウエア市場に関して調査した結果を発表した。それによると,同市場の売上高は2001年に2億2700万ドルに達し,2006年には17億ドルに増加するという。この期間の年平均成長率は49.8%である。

 モバイル・ミドルウエアは,モバイル機器を利用する社員と本社間における企業情報のやりとりに必要不可欠である。IDC,Mobile Infrastructure Softwareサービス部門プログラム・マネージャのStephen Drake氏は,「モバイル社員の増加に伴い,効率性の向上を目指す企業にとって,モバイル対応はすでに現実的な問題となっている」と指摘する。

 2006年には米国におけるモバイル社員が約1億500万人に達する見込みだ。「世界中の企業や垂直業界では,各種のモバイル機器を介して電子メール,CRM(顧客間系管理),SFA(営業支援システム),ERP(基幹業務システム)といった重要な企業データを社員,パートナ企業,顧客に配信することへの関心が高まっている」(IDC)

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