米Sybaseの子会社iAnywhere Solutionsが米国時間12月3日に,モバイル機器向けデータベース管理プラットフォームの新版「SQL Anywhere Studio 8」を一般向けに発売したことを明らかにした。
iAnywhere社によると,600社以上のパートナ企業がSQL Anywhere Studioを採用しており,SFA(営業支援システム),フィールド・サービス,CRM,企業ポータル・ソリューションに向けたソフトウエア・パッケージの一部に組み込んでいるという。
「SQL Anywhere Studio 8では,より大容量のデータと複雑なクエリーをより大規模なワークグループ環境で扱えるよう設計した」(iAnywhere社エンジニアリング部門ディレクタのChris Kleisath氏)。
SQL Anywhere Studio 8の主な特徴は以下の通り。
・クエリー・プロセシング能力を強化し,「複雑なクエリーを従来より最大6倍速く処理する」(iAnywhere社)。
・新たなインデックス・タイプ機能により,大容量のキー・インデックス付けを効率的に行う。
・ビットマップ表示のテーブル・ページ・リスト機能でテーブル・スキャンを高速化。
・優先同期機能やJava同期ロジックを取り入れており,モバイルおよび無線機器を使った企業情報の同期が効率的に行える。
・ローカル・データの暗号化機能や認証条件のほか,サーバーとクライアント機器間における通信の暗号化機能を強化。
・グラフィカルなクエリー・プラン表示により,直感的なクエリー・アクセス解析が可能。同期スクリプトの自動生成機能や,新たな管理およびトラブルシューティング・ツールを備える。
SQL Anywhere Studio 8はすでに利用可能。価格は1ユーザー対応版が399ドル,10ユーザー対応版が999ドル。評価用ソフトウエアは、WWWサイトから入手できる。
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