インターネットを介した電子商取引の標準化団体Universal Description, Discovery, and Integration(UDDI)プロジェクトは米国時間7月24日に,オンライン・ディレクトリ「UDDI Business Registry(UBR)」がUDDI仕様の「バージョン2」に準拠したことを明らかにした。これによりUBRはUDDI仕様のバージョン1とバージョン2の両方をサポートする。

 UBRは企業の情報を記載したオンライン・ディレクトリで,参加企業にこれを通じて自社の商取引に関する情報を発信し,また必要とする他社の製品/サービスを検索できるようにする。

 UBRのパブリック・ノード・オペレータは2社から3社に増え,4社目のオペレータは近日中に運用を開始する予定である。UDDIバージョン1および2に対応したパブリックUBRノードのオペレータ・サイトは以下の通り。

・米IBM:http://uddi.ibm.com/
・米Microsoft:http://uddi.microsoft.com
・ドイツSAP:http://uddi.sap.com
・NTTコミュニケーションズ:http://www.ntt.com/uddi(今秋より利用可能)

 「三つのパブリックUBRノードに登録している企業数は,最近1万社を超え,利用可能なWebサービスは4000以上に達した。すべての登録データは各ノード間で同様の記録を複製している。あるUBRノードで登録したWebサービスは他のノードでも検索できる仕組みだ」(UDDI.orgジェネラル・プログラム・マネージャのChris Kurt氏)

 UDDIバージョン2により,企業はUBRや専用Webサービス・ディレクトリといったUDDIレジストリに効果的にアクセスできる。また,「UDDIレジストリで検出した企業への信頼性も高まる」(UDDIプロジェクト)

◎関連記事
米ノベルがUDDI Advisory Groupに加入,「ディレクトリ技術をWebサービスの正式仕様に」
「UDDIレジストリにJavaでアクセス」,米HP,米IBM,独SAPがUDDI用Java API「UDDI4J」で連携
米IBM,Microsoft,HP,独SAPが「UDDI v2ベータ」対応サービスを開始
米IBMがWebサービス向けインフラ製品群,UDDIやSOAP対応などを拡充
「Webサービスを『導入済み』または『導入予定』が8割」,米ボーランドの調査から
米MSやIBMなど9社が,Webサービスの普及促進を図る業界団体「WS-I」を設立
Webサービスのセキュリティ仕様策定に向け,米IBMや米MSなどが委員会を発足
Webサービス普及のカギはセキュリティ,Webサービス向けセキュリティ市場は2006年に44億ドル規模

[発表資料へ]