米Hewlett-Packard(HP),米IBM,ドイツSAP AGは現地時間12月20日に,3社が「UDDI4J」に取り組んでいる,などとする声明を発表した。UDDI4Jはオープン・ソースのJavaクラス・ライブラリ。Webサービス用オンライン・ディレクトリ「Universal Description, Discovery, and Integration(UDDI)」レジストリのアクセスに利用するAPIを提供する。

 「Java開発者は,UDDIベースのレジストリ情報の登録/問い合わせ/アクセスのための共通APIを手に入れることになる。Webサービス業界も,Webサービス・ツール作成に関連するさまざまな障壁を減らせる,という恩恵が得られる」(3社)

 UDDI4Jは,IBM社が2001年1月にオープン・ソースとして公開した。その後HP社がIBM社と協力し,APIの強化にあたっている。これにより,2001年6月18日に公開されたUDDI V2仕様へ適合させた。またSAP社が,「ビジネス・コミュニティでの迅速なUDDI4J採用を目指し,業務関連APIの導入作業にあたっている」(3社)。

 3社の取り組みについてHP社ミドルウエア部門CTOのJack Walicki氏は,「UDDIレジスト用共通JAVA APIに対する業界の合意は,サービス中心のコンピューティングの成功に不可欠」などと説明している。

 なお3社と米Microsoftは,UDDI V2に対応したディレクトリ・サービスを公開している。

 UDDI4Jの詳細はIBM社のUDDI4Jサイトに掲載している。

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