ドイツのSAP AGが,ドイツcaatoosee agのIQ(Information Qualification:情報の品質向上)サーバー・ソフトウエアを全グループ規模で使用するためのライセンスを取得した。caatoosee社が現地時間7月11日に明らかにしたもの。

 SAP社は,caatoosee社のIQサーバーを導入し,「mySAP CRM」を使って運用している同社のCRMシステム上で,重複データや不正アドレス・データの削除といったデータ浄化(データ・クレンジング)を行う。

 「保存したデータの品質に対する信頼性確保と,情報アクセスの高速化は,企業が長期的な成功と顧客満足を得るための必要条件だ。当社のIQサーバー・ソフトウエアを使うことで,SAP社はより高速かつ効率的な顧客サービスを実現できるだろう」(caatoosee社)

 caatoosee社のIQサーバーの特徴は以下の通り。

・データ浄化処理を行うことで,時間と経費を節約できる。

・ユーザーの目的に応じ,情報を重要なものと無駄なものに分類する。構造化されているデータ・リポジトリだけでなく,構造化されていないデータも処理できる。

・データの内容に基づいた類似性を検出できる。

・データ浄化処理は自動的に実行する。

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