米Googleは,同社の検索技術が米AT&Tのインターネット事業に採用されたと米国時間7月2日に発表した。

 Google社の各種検索技術を使った検索サービスを,AT&T社のISP(Internet Service provider)であるAT&T Worldnet Serviceの会員向けWWWサイトで提供していくもの。

 同検索サービスはすでにサイトに組み込まれており「AT&T Worldnetの会員は,何億というWWWページから最新で最も関連性の高い検索結果が得られるようになっている」(Google社)。

 Google社は「AdWords Select」と呼ぶサービスも提供する。これはユーザーが入力した検索文字列に関連する広告を検索結果画面に表示するというサービス。広告主が支払う料金は,「広告の表示回数ではなく,ユーザが実際にクリックした回数により計算されるので,コストを低く抑えることができるのが特徴」(Google社)。

 AT&T社では,今回Google社と提携したことでWorldnet Serviceに新たな収益源が生まれる,と説明している。

 なおGoogle社は検索技術を以下の企業にも提供している。米AOL(America Online),米Earthlink,米Yahoo!(世界各地の関連会社を含む),ソニー(子会社を含む),米Cisco Systems。

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