米Overture Servicesは米国時間6月28日に,米Microsoftのインターネット事業,MSNとの契約を90日間延長した,と発表した。

 「MSN Search Pane」と呼ぶIE(Internet Explorer)のモジュールに検索サービスを提供する契約である。90日間の延長は,「今後長期に渡る契約を締結するための交渉期間となる」(Overture社)。「数百万というユーザーがIEのMSN Search Paneを介して,当社の検索結果にアクセスできる」(同社)

 なおOverture社は今回の契約とは別に,MSNが運営するMSN.comと契約を締結している。こちらはOverture社の検索サービスをMSN.comに提供するというもので,2003年まで継続する。「MSN.comの契約は,今回のMSN Search Paneの契約とは関係なく継続される」(Overture社)

 Overture社は,特定のキーワードによる検索時に,広告主のサイトを検索結果の上位に来るようにするリスティング・サービスを提供している。検索結果でユーザーが広告主のリンクをクリックした際に,Overture社が広告料金を受け取るという仕組みである。このことからOverture社ではこのサービスを「Pay-For-Performance検索サービス」と呼んでいる。

 なお同様のサービスは米Googleも提供しており,Google社は2002年5月に米AOL(America Online)と提携している。

 ちなみに,Overture社はこの技術に関して,Google社による特許侵害があったとして今年4月にロサンジェルスの連邦地裁に提訴している。

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