米AOL Time Warner傘下の米America Online(AOL)と米GoogleはAOL社がGoogle社の検索技術を採用することで数年間の提携を結んだことを米国時間5月1日,明らかにした。契約金額などの詳細は明らかにしていない

 AOL社は今夏から,AOL,CompuServe,AOL.COM,Netscapeサービスの検索エリアにGoogle社の検索技術を取り入れる。「3400万人以上のAOLサービス会員と,数千万人におよぶAOL社Webサービスのビジターへ,さらに優れた検索性能を提供する」(両社)としている。

 また,両社はマーケティングに関しても協力する。Google社のターゲットを絞った有料リスティング・サービスを用い,AOLおよびCompuServeサービス会員とAOL.COMおよびNetscapeサービスのユーザーに,関連性やその他の要素でランク付けした製品リストを提供する。有料リスティング・サービスでは,検索結果によって広告主から広告料を徴収する。AOLとAOL.COMではただちに有料リスティング・サービスを利用できるようにする。NetscapeとCompuServeでは,数週間以内に利用可能になる。

 ちなみに,これまでAOL社に検索エンジンを提供していた米Overture Services(旧称GoTo)は,同社の特許技術を侵害しているとして米Googleをロサンジェルスの米連邦地裁に提訴している。

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