米IDCが米国時間6月27日に,ASP(Application Service Provider)をはじめとするxSP(各種サービス・プロバイダ)事業者のインフラ投資に関する調査結果を発表した。それによると,xSP事業者の投資額は,2001年~2006年の期間に年平均13.5%の伸び率で増加するという。

 xSP事業者のインフラとは,ネットワーク機器,サーバー,ストレージといったハードウエアに各種ソフトウエア,そしてビジネス・プロセスやコンテンツといった各種サービスを指す。こうした分野の広範な製品やサービスが含まれるという。

 IDCでは,この市場は1年半前から1年前にかけて低迷期を経験していたが,ここにきて,xSP事業者が“支出のベルト”を緩めはじめたことから,再び成長し始めている,と説明する。

 この市場におけるxSP事業者の支出額は,2001年に758億ドルだった。それが2006年には1428億ドルにまで増大するという。また,この市場の大半の分野が2桁成長を維持しながら増大していく,と同社では分析している。

 ただし,サービス分野をはじめとするいくつかの分野では,まだしばらく低迷状態が続き,健全な成長と言えるまでに回復するのは2003年になるという。

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