米SpeechWorksは音声サービスに関する技術プロフェッショナル向けのプログラム「Speech Technology Evaluation Program for Technology Professionals(T-S.T.E.P.)」を米国時間6月27日,発表した。

 ビジネス・プロフェッショナル向けの同様のプログラム「Speech Technology Evaluation Process for Business Professional(B-S.T.E.P.)」をベースにし,企業の技術プロフェッショナルに特化したアプローチを提供する。

 T-S.T.E.P.は,「音声などの新技術を統合し,効果を検証する技術プロフェッショナルのニーズに応えるべく作ったプログラム」(SpeechWorks社)。音声技術の基本的な知識,ユーザー・インタフェース設計,技術ベンチマーク,プラットフォーム統合などの技術を提供する。T-S.T.E.P.を利用することにより,技術プロフェッショナルは特定の音声アプリケーションに向けた勧告作成に必要な情報を取得し,明確な技術統合プランを立てることができる。

 T-S.T.E.P.とB-S.T.E.P.はともに,「音声戦略を定義する」というタイトルのガイドラインで始まる。「企業全体にわたる音声戦略は,コスト削減,顧客満足度の向上,関連商品および上位商品の販売推進,ブランド認知度の強化といった効果を最大限に高めることを目的とする」(SpeechWorks社)

 T-S.T.E.Pは,以下の5段階で進行する。

1)「SpeechWorks Here Foundation」。基本的音声技術の概要を提供する。自動音声認識,テキスト読み上げ機能,通話者の認証などが含まれる。

2)「SpeechWorks Here Evaluation」。サービス導入オプション,技術ロードマップ,技術検証基準,業界標準規格,マルチモーダル・アプリケーションなどのより詳しい高度な情報を紹介する。

3)「SpeechWorks Here Connections」。コンサルティング・ワークショップを実施し,音声アプリケーションに必要な機能の決定,プラットフォーム・オプションの検証,バックエンド・データベースとCTIシステム統合における重要ポイントの確認を行う。

4)「SpeechWorks Here Guarantee」。基準のTCR(音声認識成功率)達成に必要な技術の学習を提供する。

5)「SpeechWorks Here Technical Achievement Plan(TAP)」。開発ガイドライン,保守および調整に関するアドバイスを提供する。音声サービスを展開する上で必要なツール,トレーニング,情報を取得できる。

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