米InterVoice-Briteの事業部門iVB Enterprise Solutionsが米国時間6月11日に,メディア・ゲートウエイ「OneVoice Media Gateway」の一般向け出荷を明らかにした。音声記述言語「VoiceXML 2.0」に準拠する。

 OneVoice Media Gatewayは音声認識機能やテキスト読み上げ機能のほか,設定管理,監視,警告といった管理ツールを備える。OneVoice Media Gatewayのブラウザ「Voice Browser」はVoiceXML 2.0に対応しており,同社の既存のソフトウエア・インフラと連携する。CTI(computer telephony integration)インタフェースを備え,米Nuance,米ScanSoft,米SpeechWorksといった音声技術プロバイダの最新製品と組み合わせた使用が可能。

 「我が社は,VoiceXMLをクライアント・サーバー・アーキテクチャに取り入れた音声対応アプリケーションやサービスの恩恵を認識している。現在だけでなく将来における顧客のニーズに対応できる,オープンな分散アーキテクチャを提供するために必要なステップだ」(iVB Enterprise Solutions部門プレジデントのBob Ritchey氏)

 OneVoice Media Gatewayはすでに出荷を開始している。顧客は敷地内にOneVoice Media Gatewayを設置できるほか,InterVoice-Brite社のサービス「Managed Services Offering(MSP)」の一部として管理を依頼することも可能。

 なお,InterVoice-Brite社はWWW技術の標準化を進めるWorld Wide Web Consortium(W3C)のメンバー企業である。

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