米Sprintが米国時間6月7日に,高速接続サービス「Sprint Business DSL」の強化内容について明らかにした。同サービスは小企業向けに昨年サービスを開始したものだが,「大企業にも対応できるよう強化した」(Sprint社)という。

 具体的には,下りの通信速度を最大4.0Mビット/秒,上りの通信速度を512Kビット/秒にした。

 Sprint Business DSLは32市場で企業向けに提供しているサービス。大企業向けサービス・オプションでは,さまざまな地域の支店や在宅勤務者が企業LANに接続するための技術を提供する。また企業は,遠隔オフィスや社員向けにSprint社のIP VPNサービスを利用することも可能。IP VPNサービスとDSLサービスを組み合わせることにより安全なアクセスを実現し,暗号化やトンネル化したデータのやりとりを行うことができる。

 「Sprint Business DSLは顧客企業が遠隔地の従業員との通信に必要とする接続性を提供し,コラボレーションの効率化や生産性の向上を支援する」(Sprint社Product/Portfolio Management部門バイス・プレジデントのRandy Ritter氏)

 Sprint Business DSLの主な特徴は次の通り。

・通信速度は1.5Mbps/384Kbps(下り/上り),512Kbps/512Kbps(同),4.0Mbps/512Kbps(同)を用意。

・「Zyxel Prestige 642M」モデムなどの顧客宅内機を含む。オプションでプライベート・アドレス用の「Zyxel Prestige 314」ルータが付属する。

 Sprint Business DSで提供する大企業向けサービスには,以下の内容が含まれる。

・インストレーションとネットワーク性能のサービス・レベル契約(SLA:Service Level Agreements)。

・IP VPNを介したセキュリティ・オプション。

・無料のオンサイト保守サービス(モデムは社内回線を対象とする)。

・すべての地域のサービス料金をまとめて請求。

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