米Sprintと米Dell Computerが米国時間8月29日に,中小企業に向けたWWWホスティングや電子商取引ソリューションの提供に関して提携したことを明らかにした。

 この提携により,今後7年間で数億ドル規模の売り上げが見込めるという。

 なお8月31日付の米InternetWeekによると,「Dell社は中小企業に向けのホスティング・サービス事業をSprint社に売却した」(IT Pro別記事参照)という。

 8月29日付の両社の発表資料では,「売却」とは明確には表現していない。単に「中小企業向けWWWホスティングを追加することで,Sprint社がすでに提供しているSprint IONやSprint Business DSLといった中小企業向け広帯域サービスを補完する」との表現にとどまっている。

 発表資料では,「中小企業に向けた広範なホスティング・ソリューション・パッケージを共同開発する」としており,さらに「Sprint社がDell社のサーバー『PowerEdge』やストレージ製品『PowerVault』をそのホスティング事業に使い,Dell社がSprint社から特定の通信サービスを購入する」(両社)としている。

 なおDell社は2000年2月に中小企業向けWWWホスティングのサービス事業「DellHost」を始めた。今回のSprint社との提携についてDellHostジェネラル・マネージャのMike Arterbury氏は,「IP(Internet Protocol),フレームリレー,広帯域,無線などのソリューションを我々のWWWホスティングの製品に組み込んで,先導的なサービス・レベルと競争力のある価格で提供していく」と語っている。

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