米Nielsen//NetRatingsが米国時間8月22日に,2001年7月における米国のネット・ユーザーのWWW視聴状況に関する調査結果を発表した。広帯域接続サービスの利用拡大に伴い,WWWの視聴ページ数,セッション数,視聴時間とも大きく伸びた。

 ネット・ユーザーが視聴したページ数の合計は55億ページとなり,2001年1月時点の24億ページと比べ約半年で130%増と急増した。

 1人当たりの視聴ページ数も,757ページから1170ページへと55%伸びた。セッション数も,22.03から27.50へと25%増,時間は12時間22分から15時間14分へと23%伸びた。調査結果の詳細は以下の通り。

■表1 米国広帯域ユーザーのWWW利用状況 2001年1月と2001年7月の比較

  2001年1月 2001年7月 伸び率
視聴ページ数合計 24億ページ 55億ページ 130%
1人あたり視聴ページ数 757 1170 55%
セッション数 22.03 27.50 25%
視聴時間 12時間21分50秒 15時間14分00秒 23%

出典: Nielsen//NetRatings, July 2001

 米国の高速ネット・ユーザー数(ISDN含む)は前年同月比121%増の1770万3000人となった。全体としては,56Kモデムを使うユーザーが6429万人で,依然として最も多い。ただし伸び率は29%で鈍化の傾向にある。詳しい調査結果は以下の通り。

■表2 通信速度別ネット・ユーザー数 (単位:1000人)

通信速度 2000年7月ユニーク・
オーディエンス数
2001年ユニーク・
オーディエンス数
伸び率
高速 8,003 17,703 121%
56K 49,666 64,290 29%
28.8/33.6K 24,205 15,523 -36%
14.4K 5,304 3,907 -26%

出典: Nielsen//NetRatings, July 2001

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