米SBC Communicationsは米国時間10月19日に,小規模企業における高速インターネット利用に関して米Yankee Groupが調査した結果を発表した。小規模企業の3/4が「高速インターネット・サービスは企業の生産性を高める」と考えているという。また,約2/3は「高速インターネット・サービスで企業の競争力が高まった」と回答した。

 調査は,SBC社のDSL高速インターネット・サービスを利用している500社の小規模企業を対象に実施したもの。

 主な調査結果は以下の通り。

・広帯域接続サービス導入により,すでにROI(投資回収率)がプラスになっている企業は68%。

・56%の企業が,DSLインターネット・サービスを事業に必要不可欠な要素とみなしている。

・76%の企業が,「DSLインターネット・サービスによって企業の生産性が高まった」と回答した。

・70%が「広帯域接続により,顧客サービスが向上した」と回答。

・62%が「広帯域接続により,競争力が増した」と回答。

・59%は「DSLインターネット・サービスによって,従業員の仕事に対する満足度が高まった」と回答した。

・他の方式の接続サービスからDSLインターネット・サービスに変更した企業のうち94%は,インターネットが生産性向上に役立っていると感じている。

 DSLインターネット・サービスを導入している企業では,主に次のような通信利用を行っている。

・大容量の添付ファイルを伴う電子メールを送受信する(89%)。

・調査を行ったりオンライン・ニュースを読む(87%)。

・インターネットを介して商品やサービスを購入する(74%)。

 また,DSLインターネット接続を導入した主な理由としては,「通信速度が速い」(92%),「他の広帯域技術より信頼性がある」(60%),「すぐにインターネット接続が利用できる」(57%)などが挙げられた。

 ちなみにYankee社の予測によると,DSLインターネット接続加入者は2001年末に450万人にのぼるという。2002年末には50%以上増加し,680万人に達するとみる。

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