米Lucent Technologiesは2002会計年度第2四半期(2002年1月~3月期)の決算を米国時間4月22日,発表した。売上高は35億2000万ドルで前期の34億7000万ドルから増収。前年同期の59億1000万ドルからは40%減少した。継続事業による純損失は4億9500万ドル(希薄化後の1株当たり損失は16セント)で前年同期の37億ドル(同1ドル9セント)から大幅に回復した。

 一時的な費用を除いた継続事業による1株当たり損失は20セントで,前期の同23セントから回復した。前年同期は同41セントだった。

 当期の粗利率は23%で,前期から9ポイント上昇した。Lucent社CFOのFrank D'Amelio氏は,「製品および地域の混合編成とコスト削減による成果である」と説明した。Lucent社は2003会計年度の粗利率を35%に引き上げることを目標としている。

 当期の支出は,一時的な費用を除いた販売費および一般管理費が8億700万ドル。一時的な費用を除いた研究開発費が5億2400万ドルだった。

 また,同社は2002年9月末までに総従業員数を約5万人まで削減する計画を明らかにした。2002年3月31日時点の総従業員数(傘下のAgire社を除く)は5万6000人である。

 なお「市場の先行きが不透明であるため」(D'Amelio氏),2002会計年度第3四半期(2002年4月~6月期)の見通しについては明らかにしていない。

◎関連記事
米ルーセントが光製品の生産関連機器と在庫を米ソレクトロンに1億2500万ドルで売却
米ルーセントが業績見通しを発表,会計年度2002年に黒字回復を狙う
米ルーセントQ3決算,純損失は32億ドルと前年同期の10倍,さらに最大2万人削減へ
米ルーセントの1月~3月期決算,前年同期比で17.3%減収,純損失は37億ドル
「都市圏向けDWDMの世界市場は2006年に126億ドル,ファイバ増設とDWDMの使い分けの基準は距離」と米調査会社
光伝送市場は2003年までに回復する---米Dataquestが予測

[発表資料へ]