米Aberdeen Groupが米国時間4月10日に,世界のIT支出に関して調査した結果を「Worldwide IT Spending 2002-2005: Timing the Recovery」にまとめて発表した。それによると,世界のIT支出は2002年に四半期ごとに復調し,2005年には1兆4300億ドルに達するという。

 Aberdeen社上級副社長Hugh Bishop氏は,「2001年における世界全体のIT支出は横ばいだった。米国ではわずかにマイナス成長となった。IT支出は2002年に回復し始める見込みだ。ただし,回復の度合いや時期は国によって異なる」と分析する。

 Aberdeen社によると,今後のIT支出の成長率は,1990年代後半に見受けられた2ケタ成長より格段に小さいものとなる。そのため,技術サプライヤはミスが許されない状況だ。「IT支出はもはや,すべてのボートを引き上げる潮にはなってくれない。急成長するサプライヤや市場カテゴリは,他のサプライヤやカテゴリを犠牲にして伸びるだろう」(同氏)

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