米IDCが米国時間1月23日に,「2002年は,米国の企業や団体の半数近くが前年よりIT予算を増額する」との予測を発表した。しかし,慎重なアプローチをとる業界もあるため,ベンダーが市場機会を効率的に活用するには各分野の支出パターンを理解する必要があるという。

 工学技術やマネジメント分野の企業の方が,ヘルスケア分野の企業よりIT支出を増加する見通しだ。IDCのEnterprise Technology Trendsプログラム上級アナリストのLucie Drape氏は「2001年にIT予算が売上高に対して占める割合は,ヘルスケア関連企業の中央値が3.0%,工学技術やマネジメント分野の企業企業が9.2%だった」と説明した。

 また2002年は,多数の小規模企業がIT予算の増額を予定しているという。

 この調査では,米国とカナダの企業のIT責任者931人を対象にアンケートを実施した。

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