米Micron Technologyが米国時間3月21日に,2001年12月~2002年2月期(2002会計年度第2四半期)の決算を発表した。売上高は6億4600万ドルで,純損失3000万ドル。希薄化後の1株当り純損失は5セントであった。

 前期の売上高は4億2400万ドル。純損失は2億6600万ドルで,希薄化後の1株当り純損失は44セント。前年同期は売上高10億6600万ドル。継続事業の純損失は400万ドルで,希薄化後の1株当り純損失は1セントだった。

 2001年12月~2002年2月期の売上高は前期に比べ52%増加している。メガビット・メモリー製品の出荷が約10%減少したが,同社製品の平均販売価格が約70%上昇したことで補えたという。

 なお「同四半期における完成品の在庫量は著しく減少し,同期末には最少レベルにまで抑えることができた」とMicron社は説明している。またメガビット・メモリの生産量は前期に比べ約30%減少したという。これは同社の製造サイクル短縮に対する取り組みと,ホリデー・シーズン中の休業に起因する。

 同社は2001年12月18日に,東芝とのあいだで了解覚書(Memorandum of Understanding:MOU)に調印している。これによりMicron社は実質的に東芝のDRAM事業にかかわる資産のすべてを買収する。買収は,2億5000万ドルの現金と,Micron Technology社の普通株150万株で行う。買収作業は2002年第2四半期に完了する予定。

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