インドのImpulsesoftが現地時間3月18日に,「Pocket PC」向けのBluetoothプロトコル・スタック「BlueCE」を発表した。

 Pocket PC搭載機で他のBluetooth対応機器とオーディオやデータの転送を行えるようにする。「Pocket PC向けにオーディオをサポートした初めてのプロトコル・スタック」(Impulsesoft社)という。Bluetooth 1.1に準拠する。

 データと音声サービが融合しつつある中,装置メーカーはPDAと携帯電話機の長所を組み合わせた製品に取り組んでいる。BlueCEはこうした装置にBluetooth機能を組み込み,インターネットの閲覧,電子メールの確認,Bluetooth対応装置との接続を可能にする。「BlueCEは市場に出ているあらゆるPocket PC搭載機に使用できる」(Impulsesoft社)

 Impulsesoft社によると,BlueCEはすでに日本の某技術博物館の音声案内システム開発に利用されているという。Bluetooth CF(CompactFlash)カードを装備した米Compaq Computerの「iPAQ」を用いるシステムで,来館者に最も近い展示品をBlueCEが認識し,展示品に関する情報を来館者が携帯するiPAQに無線でダウンロードする。ダウンロードしたマルチメディア・コンテンツはiPAQのディスプレイに表示され,音声はiPAQからBluetooth対応ヘッドセットに転送される。

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